ペットと一緒に電車に乗るために必要な準備と各路線のルールを解説

日常
東京都江東区のペット法務専門行政書士事務所です。
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はじめに

Q
ペットと一緒に電車に乗りたいけど、どんな準備が必要?お金はかかる?
A

本コラムではペットと一緒に乗車可能な路線等を紹介しております。原則ケージ等に入れることで乗車が可能になります。追加料金は無料なものが多いですが一部有料な路線もあります。

大切な家族であるペットと一緒に電車に乗って出かけたいこともあります。しかし、一緒に電車に乗れるのかどうかは各鉄道会社によってルールがあるので守る必要があります。

ルールを知らずに破ってしまうと鉄道会社や周りのお客さんに迷惑をかけてしまいます。ペットを飼っている人たち全体のマナーを批判されないためにも気をつけないといけません。

本コラムはペット法務専門の行政書士が執筆しております。

ペット・動物に関する法手続きの専門家ですのでご安心下さい。

人によっては動物のニオイが苦手だったりアレルギーを持った方もいますので、そのあたりも配慮しましょう。

電車に乗る時はケージ等にペットを入れる+一部有料

原則はケージ等にペットを入れることが必要です。また、一部では追加料金が要求されます。本コラムでは各路線でのルール等について解説します。

このコラムの情報は2024年1月13日時点のものになっております。ルール等が変更されている可能性もありますので詳細は記載のリンクからご確認ください。

各路線のルール

JR

JRでは子犬や猫、小動物(猛獣やヘビ類を除く)であれば専用のキャリーバッグ等(ドッグスリングは除く)に全身を入れることで一緒に乗車できます。車内でペットをキャリーバッグ等から出すことはできません。

その際には改札口にてペットやキャリーバッグ等を見せ、普通手回り品切符(290円)を購入する必要があります。

なお、キャリーバッグ等の専用ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内であり、ペットとケースの重量が10キロ以内である必要があります。

また、混雑時などはペットとの乗車を断られてしまう可能性もありますので注意が必要です。

詳細はJRおでかけネットまで。

都営地下鉄

都営地下鉄ではペット等の小動物は完全にケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

また、持ち込めるのはタテ・ヨコ・高さの合計が250センチ以内で、30キロ以内のもの2つまでですので注意しましょう。

詳細は東京都交通局地下鉄関連情報まで。

東急電鉄

東急電鉄では子犬、猫、小動物(猛獣やヘビ類を除く)はキャリーバッグ等のケースに全身を入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。

詳細は東急電鉄手回り品のご案内まで。

東京メトロ

東京メトロでは子犬、猫、小動物(猛獣やヘビ類を除く)はキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。

詳細は東京メトロよくあるご質問(FAQ)まで。

小田急電鉄

小田急電鉄では犬、猫、小動物をキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースは長さ70センチ以内、タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。

詳細は小田急電鉄チャットボット・お問い合わせまで。

京王電鉄

京王電鉄では、キャリーバッグ等のケースにペットの全身を入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。

詳細は京王グループお問合せまで。

京成電鉄

京成電鉄では、子犬、猫、小動物をキャリーバッグ等のケースに全身を入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。ケースから頭や手足が出ないものに限ります。

詳細は京成電鉄FAQまで。

新京成電鉄

新京成電鉄では、子犬、猫、小動物(猛獣やヘビ類は除く)はキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。駅構内でもケースからは出せませんのでご注意ください。

詳細は新京成電鉄注意事項まで。

京急電鉄

京急電鉄では、子犬、猫、小動物(猛獣やヘビ類は除く)はキャリーバッグ等のケースに全身を入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。また、他のお客様に危害を加える恐れがある場合や、列車の状況により運輸に支障をきたす恐れがある場合は難しい場合もありますのでご注意ください。

詳細は京急電鉄FAQまで。

西武電鉄

西武電鉄では犬、猫、小動物をキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。

詳細は西武鉄道マナー・車内持ち込み品まで。

東武電鉄

東武電鉄では、子犬、猫、小動物はキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。頭や手足などが出てはいけませんのでご注意ください。

詳細は東武鉄道よくあるお問い合わせまで。

りんかい線

りんかい線では犬、猫等のペットをキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。

ケースは長さが70センチ以内、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ以内で、重量が10キロ以内となります。

手回り品として290円の料金がかかります。駅改札係員よりお支払いいただけます。

詳細はお台場電車りんかい線よくあるご質問まで。

ゆりかもめ

ゆりかもめでは、小動物をキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が250センチ以内(長さ2メートルを超えるものは除く)で、重量が30キロ以内となります。

詳細は株式会社ゆりかもめよくあるご質問まで。

東京モノレール

東京モノレールでは子犬、猫、小動物をキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースは長さ70センチ以内、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ以内で、重量が10キロ以内となります。頭や手足がケースから出ないようご注意ください。

詳細は東京モノレール手回り品のご案内まで。

多摩モノレール

多摩モノレールでは小鳥、愛玩小動物等はキャリーバッグ等のケースに完全に入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が250センチ以内(長さ2メートルを超えるものを除く)で、重量が30キロ以内となります。

詳細は多摩モノレール車内持ち込み品についてまで。

相模鉄道

相模鉄道では子犬、猫、小動物(猛獣やヘビ類は除く)をキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、重量が10キロ以内となります。JR区間から乗車する場合や、JR区間で降車する場合は料金がかかりますのでご注意ください。

詳細は相鉄グループ手回り品・持込禁制品まで。

みなとみらい線

みなとみらい線では犬、猫、小動物をキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。頭や手足がケースから出てしまう場合は乗車できませんのでご注意ください。

詳細はみなとみらい線よくあるご質問まで。

江ノ島電鉄

江ノ島電鉄では、子犬、猫、小動物はキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内です。重量の記載はありませんが、手回り品の重量は30キロ以内となっていますのでその規制はかかります。頭や手足が出てしまう場合や、他のお客様のご迷惑になる場合は難しいのでご注意ください。

詳細は江ノ島電鉄株式会社よくあるご質問まで。

東葉高速鉄道

東葉高速鉄道では子犬、猫、小動物(猛獣やヘビ類は除く)はキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。耳やしっぽまで完全にケースに入る場合に限ります。

詳細は東葉高速鉄道その他まで。

千葉モノレール

千葉モノレールでは犬、猫をキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。頭など体の一部がケースの外に出る場合は持込できませんのでご注意ください。

詳細は千葉モノレール犬猫などの車内持ち込みまで。

埼玉高速鉄道

埼玉高速鉄道では子犬、猫、小動物(猛獣やヘビ類は除く)をキャリーバッグ等のケースに入れることで一緒に乗車することができます。料金は無料です。

ケースはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内で、ペットとケースの重量の合計が10キロ以内となります。

詳細は埼玉高速鉄道ご利用についてまで。

各路線まとめ

各路線とルールを以下にまとめています。

各路線のルールまとめ(クリックorタップで展開します)
路線・鉄道会社 ケースのタテ・ヨコ・高さの合計 重量制限 料金
JR 120センチ以内 10キロ以内 290円
都営地下鉄 250センチ以内 30キロ以内 無料
東急電鉄 120センチ以内 10キロ以内 無料
東京メトロ 120センチ以内 10キロ以内 無料
小田急電鉄 120センチ以内(長さ70センチ以内) 10キロ以内 無料
京王電鉄 120センチ以内 10キロ以内 無料
京成電鉄 120センチ以内 10キロ以内 無料
新京成電鉄 120センチ以内 10キロ以内 無料
京急電鉄 120センチ以内 10キロ以内 無料
西武電鉄 120センチ以内 10キロ以内 無料
東武電鉄 120センチ以内 10キロ以内 無料
りんかい線 90センチ以内(長さ70センチ以内) 10キロ以内 290円
ゆりかもめ 250センチ以内 30キロ以内 無料
東京モノレール 90センチ以内(長さ70センチ以内) 10キロ以内 無料
多摩モノレール 250センチ以内 30キロ以内 無料
相模鉄道 120センチ以内 10キロ以内 無料
みなとみらい線 120センチ以内 10キロ以内 無料
江ノ島電鉄 120センチ以内 30キロ以内 無料
東葉高速鉄道 120センチ以内 10キロ以内 無料
千葉モノレール 120センチ以内 10キロ以内 無料
埼玉高速鉄道 120センチ以内 10キロ以内 無料

おわりに

ペットと一緒に電車に乗る際のルールについて、各路線・鉄道会社別にお届けしました。全身を入れるという表記がない路線・鉄道会社もありますが、基本的には全身を入れるほうが余計なトラブルを避けるという意味でも無難です。

なお、盲導犬等の補助犬に関してはケースに入れる等の制限はなく一緒にご乗車いただけます。

また、電車に慣れていないワンちゃんなどは気分が悪くなってしまったりするため、1駅ずつ乗ってみて慣れてもらったり、具合が悪くなった際は途中下車するなどお気をつけください。

動物が苦手な他のお客様がいる可能性も含めてマナーを守り大切なペットと一緒にお出かけしてください。

その他ご不明点や、記載の間違いなどございましたらお問い合わせください。

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