爬虫類ショップ開業時に押さえるべき法的要件と手続き

事業者さん向け
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はじめに

Q
爬虫類のペットショップを初めたいけど、どんな資格が必要?
A

爬虫類のペットショップを開業するには第一種動物取扱業の登録が必要になります。また、登録に先立って動物取扱責任者を選任する必要があります。

爬虫類専門のペットショップを始める場合、犬や猫のペットショップと違い何が必要になるでしょうか。動物を扱い何かしら業を行うには、ほとんどの場合第一種動物取扱業の登録が必要ですが、これは爬虫類専門の場合も当てはまります。

本コラムはペット法務専門の行政書士が執筆しております。

ペット・動物に関する法手続きの専門家ですのでご安心下さい。

本コラムでは爬虫類ショップを開業するために必要な法的要件及び手続きに関して解説いたします。

開業に必要な要件

施設と設備

爬虫類ショップを始める訳ですので、ショップとなる施設と、ヘビやトカゲなどを飼養するための設備を備える必要があります。

施設としては自己所有のものであれば問題ありませんが、賃貸する場合は必ずオーナーさんに爬虫類ショップとして使用して良いかの確認を取る必要があります。また、用途地域による制限には注意してください。地域によってはペットショップ等を開業できない場合があります。事前に役所に確認を取ってから施設を決めるようにしてください。

飼養施設に関しての詳細は以下のコラムに記載しております。

第一種動物取扱業

爬虫類ショップを開業するには、動物を扱う業として第一種動物取扱業の登録が必要になります。第一種動物取扱業には種別が7つあり、爬虫類ショップの場合は「販売」として登録することになります。

この登録を行わずに販売を行うと、無登録営業とみなされる可能性があり、罰則もあります。必ず登録を行ってから営業を行うようにしてください。

第一種動物取扱業の詳細は以下のコラムで解説しております。

動物取扱責任者

第一種動物取扱業の登録を受けるための要件の一つとして動物取扱責任者を選任しなければいけません。事業所に1人以上常勤の職員から選任する必要があります。第一種動物取扱業者自身が兼任することは可能です。詳細は以下のコラムで解説しております。

開業後の注意事項

対面説明・現物確認

爬虫類等を販売する場合は、お客さんに対面で必要事項を説明し、個体を実際に確認してもらう必要があります。カメラ等を通しての確認は認められません

詳細は以下のコラムに記載しております。

帳簿の備付け・定期報告届出

所有・占有する個体を、その品種ごとに記載した帳簿を備え付けなければいけません。保存期間は5年間です。また、毎年定期報告届出を提出する必要があります。

おわりに

本コラムでは爬虫類ショップを開業するのに必要な要件を解説いたしました。

爬虫類のみを扱う場合であれば、犬や猫を扱う場合に比べて要件がやや緩くなっています。しかし、命ある生物を扱うわけですので、個体がストレスなく快適に暮らせるような環境づくりを心がけてください。

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