ペットホテルを始めるには動物取扱業登録と施設が必要
・ペットホテルを開業したいけど、どんな要件が必要なのか
ペットを飼う方は今やたくさんいます。ペットと一緒に毎日を過ごすのは幸せなことですが、海外旅行をしたい場合や、お一人でワンちゃんと一緒に暮らしてた方が数日間入院しないといけなくなった場合はペットホテル等に預けることも多いと思います。
ペットホテルと一言で言ってもペットホテル専業か、サロン併設かなど色々形態はあります。シンプルなペットホテルのみとした場合であっても開業前にそろえなければいけない要件があります。違法営業にならないためにも気をつけて下さい。
本コラムはペット法務専門の行政書士が執筆しております。
ペット・動物に関する法手続きの専門家ですのでご安心下さい。
本コラムではペットホテルを開業するために必要な要件を解説いたします。
結論、ペットホテルに必須な要件は第一種動物取扱業と飼養施設になります。
必要な飼養施設と備えるべき設備
店舗として使用する建物が必要です。
自宅等を店舗にしたい場合は役所にペット事業 (第一種動物取扱業) を営める住居かを確認することや、賃貸だとオーナーさんから許可をもらう必要があったりと何かと面倒です。可能であれば借りてしまいましょう。
設備ですが、照明設備や給水設備、排水設備と色々動物愛護法施行規則で定められております (動物の愛護及び管理に関する法律施行規則 | e-Gov法令検索）。詳しくは以下のコラムに記載してあります。
第一種動物取扱業の登録
動物を扱って商売をする場合はほぼ必ず第一種動物取扱業の登録が必要です。
種別が7種ありますが、ペットホテルの場合は「保管」にあたります。
また、第一種動物取扱業の登録要件の一つに動物取扱責任者を選任することがあります。この動物取扱責任者は動物を不適切な管理から守るために配置されますが、選任されるための要件には一定以上の動物に対する知見を証明するものや実務経験などが必要になります。なお、第一種動物取扱業者が動物取扱責任者を兼任することは可能です。
詳しくは以下のコラムに記載しております。
必須ではないが、あると良い資格
他のペットホテルと差別化できるようなものがあると良いです。
例えば愛玩動物看護師の資格を持った方を配置しておくと、怪我をしてまだ治っていない犬や、病気がちな子等の飼い主さんが安心して預けることができます。
監視カメラ等で預かってるペットの様子を飼い主さんがいつでも見れるようにしているところもありますので、こういう施策も取り入れるのが良いかもしれません。
愛玩動物看護師に関しては以下のコラムで詳しく解説しております。
おわりに
今回はペットホテルを開業するための要件について解説いたしました。
一番お金がかかりそうな要件が店舗の用意で、一番労力がかかりそうな要件が第一種動物取扱業の登録です。
第一種動物取扱業の登録申請などは行政書士等の専門家に頼んでみるのもいかがでしょうか。
ご相談等ございましたらこちらからご遠慮なくお知らせください。
