飲食店営業許可: アニマルカフェ開業前に知っておくべき要件

事業者さん向け
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はじめに

Q
ドッグカフェを始めたいけど、第一種動物取扱業以外で必要な要件は?
A

お客様に飲食物を提供する場合は、市販品をそのまま販売する場合を除いて、飲食店営業許可を取得する必要があります。

ドッグカフェや猫カフェ等のアニマルカフェにおいて、お客様に飲食物を提供することはよくあります。動物を扱っているので第一種動物取扱業の登録は必要ですが、お客様に飲食物を販売するのであれば飲食店営業許可 (食品関係営業許可) を取得しなければいけません。

本コラムはペット法務専門の行政書士が執筆しております。

ペット・動物に関する法手続きの専門家ですのでご安心下さい。

本コラムではアニマルカフェ等でお客様に飲食物を提供する際に必要な飲食店営業許可に関して解説いたします。

飲食店営業許可

概要

食材を仕入れて調理をしたり、加工を行い提供する場合等に必要な許可であり、食品衛生法により規定されています。

第五十五条 前条に規定する営業を営もうとする者は、厚生労働省令で定めるところにより、都道府県知事の許可を受けなければならない。
食品衛生法 | e-Gov法令検索

必要な要件

食品衛生責任者

飲食物を提供する以上、衛生管理は徹底しなければいけません。故に飲食店営業許可を取る際には食品衛生責任者を設置する必要があります。

食品衛生責任者には調理師、製菓衛生師、栄養士、船舶料理士等の資格を取得していれば選任可能な他、食品衛生責任者会場集合型養成講習会等の一定の講習を受けることでも可能です。

防火管理者

従業員を含めた収容人数が30人以上の場合は防火管理者を置かなければいけません。

特定の職業での経験の他、防火管理講習等の一定の講習を受けることで選任可能となります。

水質検査成績書

使用する水が安全かどうかのチェックに必要なものです。水道水、専用水道、簡易専用水道の水以外を使用する場合、例えば貯水槽や井戸などから水を使用している場合は水質検査成績書が必要になります。

営業開始までの流れ

東京都を例にすると、実際に営業を開始するまでの流れは次のようになります。

手続き等の流れ
  • 保健所
    事前相談
  • 申請書類の提出
  • 施設検査の打ち合わせ
  • 施設完成の確認検査
  • 許可書の交付
  • 消防署
    防火管理者届出
  • 営業開始

事前相談等は施設の工事着工前からする必要があります。また、確認検査で施設基準に適合しない場合は許可は出ません。不適事項を改善し、再検査を受けなくてはいけません。

おわりに

本コラムではアニマルカフェ等で飲食物を提供するのに必要な飲食店営業許可の要件について解説いたしました。

ペットフード等を手作りし、テイクアウト等をする場合は製造業者等の届出が必要ですが、人に飲食物を提供する場合は飲食店営業許可が必要です。忘れずに取得してから営業を開始してください。

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