補助犬とペット犬の違いとは?種類別の役割と特徴

日常
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はじめに

Q
補助犬ってどんな種類があるの?ペット犬との違いは?
A

補助犬には盲導犬、介助犬、聴導犬の3種類が存在します。また、ペットの犬との違いとして、補助犬はユーザーさんの体の一部を代替していることにあります。

補助犬とは何らかの身体的な障害がある人をサポートすることで自立して生活することを助けてくれる犬のことです。盲導犬などの種類がありますが、補助犬としては全部で何種類あるのでしょうか。また、ペットとの違いは何でしょうか。

本コラムはペット法務専門の行政書士が執筆しております。

ペット・動物に関する法手続きの専門家ですのでご安心下さい。

本コラムでは補助犬の種類とペット犬との違いを解説いたします。

補助犬

定義と種類

補助犬は正式には身体障害者補助犬と言い、3つの分類が存在します。

  1. 盲導犬
  2. 介助犬
  3. 聴導犬

補助犬に関する法律があり、そこで定められています。

第二条 この法律において「身体障害者補助犬」とは、盲導犬、介助犬及び聴導犬をいう。

身体障害者補助犬法 | e-Gov法令検索

各補助犬の役割

盲導犬

盲導犬は目の不自由な人が安全に歩けるように、障害物を避けたり、段差や曲がり角を教えるなど安全に歩くためのサポートをします。

白か黄色のハーネスをしているのが特徴で、盲導犬の動きがユーザーさんに伝わりやすくしてあります。また、現在はバーハンドル型のハーネスが多く普及しています。

ハーネスバッグの表に「盲導犬」という表記があります。

介助犬

介助犬は手や足に障害がある人の手や足となり、日常生活における動作の補助をします。介助犬は落とした物を拾ったり、衣服の脱衣補助、ドアの開閉、緊急連絡手段の確保など重要なサポートを行います。

ハーネスやマントなどに「介助犬」という表記があります。

聴導犬

聴導犬はタッチをするなど様々な動作を用いて耳の不自由な方に音を知らせて、ユーザーさんの生活をサポートします。赤ちゃんの泣き声やドアのチャイム、目覚まし時計の音などを覚え、音がした時はユーザーさんのところへ行き、音源まで誘導します。

ハーネスやマントなどに「聴導犬」という表記があります。

ペット犬との違い

補助と愛玩

補助犬はユーザーさんの体の一部を代替することが目的です。身体に障害のあるユーザーさんの体の一部となり、日常生活を行えるようサポートします。

対してペット犬とは主に癒やしや愛でる対象として飼育されます。

同伴して行ける場所

ペット犬だと一般的には同伴が断られるような不特定多数の者が利用する施設等でも原則として補助犬との同伴を断ることはできません。これは法律で定められています。また、国が管理する施設や公共交通機関等も同様です。

表示義務

他の違いとしては表示の義務があります。補助犬はその種類によって「◯◯犬」という補助犬であることを明らかにするための表示をしなければいけません。

補助犬がその表示をしているときはお仕事中ということです。お仕事中の補助犬に対して以下のことをご注意ください。

  1. 餌や水を勝手に与えてはいけません
  2. 補助犬を見つめたり、触ったり、話しかけてはいけません
  3. 自分のペットと挨拶させようとしてはいけません

もし補助犬のユーザーさんが困っていそうであれば、補助犬には何もせず、ユーザーさんに直接お声がけしてください。

おわりに

本コラムでは補助犬の種類やペットとしての犬との違いを解説いたしました。

補助犬はそのユーザーさんの体の一部としてお仕事しています。暖かく見守りつつもお仕事の邪魔をしないように注意しましょう。

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